瀬川 「花咲線」は愛称で、釧路と根室を結ぶ135.4kmの鉄路をそう呼んでいるのですが、沿線にはラムサール条約登録湿地が位置し、乗車すると車窓には森林や牧場、太平洋などの景色が次々と展開します。また、厚岸の牡蠣、根室のさんまなど、全国的にも有名な食の宝庫でもあります。このエリアにしかない「絶景と食」の強みを最大限に活かすため、「地球の魅力を体感する観光路線」としてリブランディングを実施することにしました。
姉崎 湿原や原生林、複雑な海岸線を走る花咲線ならではの地理的特徴が作り出す絶景と、豊かな食。この二つの魅力を伝えるために「地球探索鉄道 花咲線」というコンセプトを考えました。さらに、「花咲線自体が観光の目的になること」「沿線の市町村単位ではなく、花咲線沿線全体の地域ブランド化を図ること」を目指し、活動をスタートしました。そこで行ったのが、有名写真家による地域の絶景ポイントの掘り起しと撮影、各種告知ツールの作成、PRサイトの立ち上げなどです。
橘 WEB上で花咲線乗車を追体験できる2時間30分の長尺ムービーを制作し、WEBサイトやSNSを通じて「絶景×食」の情報発信を行うことになりました。
瀬川 リブランディングの情報発信と並行して、根室市はふるさと納税を活用したガバメントクラウドファンディング(GCF)を開始しました。今後の活動費を確保するともに、全国に向けて花咲線の支援の輪を広げることが目的です。地元だけでなく、全国の皆さんの応援も力にしながら、継続的な活動をするための環境を整えていきました。